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環境経営
当社は業界に先駆けて1999年に環境マネジメントシステム「ISO14001」を取得し、20年以上にわたり環境経営を推進してきました。また「リースは循環型産業である」との考えを早くから示し、事業を通じてお客様や社会の環境正価(成果)向上に貢献してきました。
これからも「NECキャピタルソリューショングループビジョン」の実現に向けて活動を行っていきます。
環境正価(成果)と環境負荷
当社は、地球温暖化、資源枯渇、生物多様性保全が社会課題として大きく取り上げられる以前から、事業活動を通じてこれらの課題解決に向けたエコビジネスを行ってきました。
当社の事業活動は、自社の環境負荷が製造業等に比べて少ないことから、お客様や社会の「環境正価(成果)」を向上させることに重きを置き、「エコリース・エコファイナンスによる社会の低炭素化」「リースによる資源の循環」をコンセプトに、環境課題を解決して社会全体に対してプラスの影響を与えるエコビジネスを積極的に展開してきました。
環境方針について
環境経営の行動指針として「環境方針」を制定しています。グループビジョン2030の実現に向けて見直しを行いました。
環境方針
- カーボンニュートラル・次世代循環型社会構築に貢献するために、バリューチェーンと共に社会課題解決と経済価値を創出する事業に取り組みます。
- 持続可能な事業活動に貢献する業務品質の向上と業務の効率化に取り組みます。
- 自然との共生実現に向けて、資源循環可能な社会・環境作りを積極的に推進します。
- 環境関連法規制、及び当社が同意するその他の要求事項を遵守します。
2023年7月24日制定
中期計画2025 非財務目標と環境中長期計画
グループビジョン2030実現と2040年度(2041年3月期)のカーボンニュートラルに向けて、中期計画2025では、カーボンニュートラルの実現に向けた施策をはじめとする非財務目標を設定しています。2023年、これらと同期した新たな環境中長期計画を策定しました。
非財務目標と環境中長期計画 | 2024/3~2026/3期 | 2027/3期~2031/3期 | 2041/3期 |
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カーボンニュートラル実現に向けたCO2の削減 | カーボンニュートラル実現に向けた自社の環境負荷低減・主体的な取り組みの推進 | カーボンニュートラル実現に向けた自社の環境負荷低減の実行および事業活動を通じて社会やお客様の環境正価(成果)の向上に貢献 | 海外含む連結でのカーボンニュートラル実現 |
社会インフラ整備の推進 | 官公庁・自治体における社会・ICTインフラ整備に貢献 | 次世代循環型社会の実現に向けた社会・ICTインフラ整備の取り組み拡大、環境・社会課題解決に資する新たな循環型サービスモデルを構築 | 環境と成長の好循環につながるサービスを提供し、事業を通してより豊かな社会の実現に貢献 |
ICTビジネス拡大に伴う循環利用の促進 | ICTビジネスの満了品3R、循環利用高度化、およびサーキュラーエコノミーに貢献する体制構築 | ICTビジネス拡大に伴う資源循環の確立およびサーキュラーエコノミーに貢献する循環型サービスモデルの取り組み拡大・収益確立による更なる経済価値の創出 | |
気候変動対応の推進 | 脱炭素社会の実現に向けたクリーンエネルギーの創出、再生可能エネルギーの供給体制の構築 | 脱炭素社会の実現に向けた再生可能エネルギーの供給量拡大、発電事業を通じて循環型経済の発展へ貢献 | |
自然資本を意識した社会貢献活動の推進 学校ビオトープ教育 |
わくわく子どもの池プロジェクトの推進と更なる展開に向けた仕組み作り | 自然共生社会実現に向けた活動の拡大および自然資本に関連するビジネスへの発展 |
環境経営中長期計画「CSV by Eco」について(2015/3~2023/3)
2013年制定の前グループビジョン実現に向け、中期計画と同期した環境経営中長期計画「CSV by Eco」で3年ごとの計画を積み上げて取り組みを推進しました。
第3期(2021/3~2023/3期)の3年間は、全ての項⽬で⽬標を達成しました。
環境目的 | 第1期 2015/3~2017/3期 |
第2期 2018/3~2020/3期 |
第3期 2021/3~2023/3期 |
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CSVを具現化するエコビジネスの発掘・拡大により低炭素・循環型社会構築に貢献 | CSVを具現化するエコビジネス発掘に向けた活動の実践 | お客様・パートナーと共にエコビジネスモデルを構築 | CSVを具現化するエコビジネスの取り組み拡大 |
循環型社会構築を支援するリース・レンタル品の適正処理と価値の最大化 | 満了品3R高度化に向けた体制構築 | 新たな3R関連ビジネスモデルの構築 | 3R関連ビジネスモデルの収益率向上 |
金融エコバリューチェーン構築・拡大 | 金融機関との新たな協働の仕組みの創造 | 金融エコバリューチェーン構築と拡大 | 金融エコバリューチェーンとの協創 |
自然共生社会構築に向けて子どもたちが将来自発的アクションがとれるようになるきっかけづくり | わくわく子どもの池プロジェクトの展開に向けた仕組み作り | わくわく子どもの池プロジェクトの自治体・NECグループとの連携強化 | 自然共生社会実現に向けた面的活動の拡大 |
PDCAサイクルの進化による継続的な業務改善 | 改善PDCAサイクル構築に向けた意識改革 | 環境変化・事業拡大に対応可能な体制作り | 業務改善による収益率向上 |
「CSV by Eco 第3期」の成果
2021/3~2023/3期計画 | 成果 |
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CSVを具現化するエコビジネスの取組み拡大 | 社会課題解決に寄与する事業の推進 |
3R関連ビジネスモデルの収益率向上 | リース満了品適正処理によるリユース促進 |
金融エコバリューチェーンとの協創 | 環境関連資金の調達 |
自然共生社会実現に向けた面的活動の拡大 | WITH/AFTERコロナ下におけるわくわく子どもの池プロジェクト活動推進 |
業務改善による収益率向上 | 全社収益向上に貢献する業務効率化の推進 |
北米における蓄電池向けファイナンスの取り組み
当社は北米における蓄電池プロジェクトにファイナンスを提供しております。地球温暖化の防止に向け、再生可能エネルギーの活用が世界的に拡大していますが、太陽光発電等の自然エネルギーを利用した発電は、発電量が天候に左右されるため、需給調整が難しいといった問題があります。蓄電池を用いて需給バランスを調整、コントロールすることで電力が安定供給され、安心して再生可能エネルギーを活用できます。今後、市場拡大が見込まれる蓄電池案件の知見を蓄積するとともに、取り組みを拡大し地球温暖化防止に向け金融面からサポートしていきます。
建物リースにおける環境認証取得の取り組み
当社は国内で地主様より土地を借り受け、お客様が仕様を決定した建物を、お客様に代わり所有し賃貸する「建物リース」を行っています。
気候変動および脱炭素化への対応が急務である中、建物リースの対象となる不動産に対しても、省エネルギー性など高い環境性能が求められています。
2021年、当社は不動産の環境認証の1つである「BELS」※を取得した建物のリースを開始しました。
今後も市場価値拡大が見込まれる環境認証を受けた不動産の建物リースを拡大し、お客様の脱炭素化をサポートしていきます。
※BELS(ベルス):建築物省エネルギー性能表示制度(Building-Housing Energy-efficiency Labeling System)
国土交通省が定めたガイドラインに基づく第三者認証制度