
今年度2校目、目黒区立下目黒小学校の第1回目訪問。
目黒駅から権之助坂を下り、目黒川を越え、商店街を曲がったところに小学校はあります。第2回目目黒区立下目黒小学校の訪問です。
今日は学校周辺の生きものを観察するため、校外での授業です。天気はあいにくの雨。子どもたちはカッパを着て、いざ出発。
今回訪れた公園は小学校の裏にある目黒区民センター公園。公園には茂った木々が多く、生きものたちがたくさん隠れていそうな予感がします。
しばらくすると、葉っぱの裏で雨宿りをしているアオスジアゲハを見つけました。落ち葉に隠れている団子虫やバッタなど、雨の日ならではの発見がたくさん出来ました。
次は学校にあるビオトープの観察。子どもたちが網で草を払っていると、生きものたちが動きだします。捕まえたバッタやミミズを虫かごに入れていました。
今度は教室に戻って、今日見つけた生きものについて学びます。そして、その生きものたちが下目黒小学校のビオトープに遊びに来るようにするためにはどうすれば良いのか、メダカのすみかについて学ぶ中で考えます。
授業中、目黒川が山奥の水溜まりから流れて来ていることを教わると「え~っ!そんな所から流れて来てるの!」と驚きの声も上がりました。
学校の周辺探索を行い、生きものの道も学びました。あとは生きものを呼ぶためのビオトープを造るだけです。次回は、子どもたちが考えた設計図の発表です。
第3回目の授業は、子ども達が考えたビオトープ設計図の発表です。
どんなビオトープにすれば生きものをたくさん呼べるのか、みんな知恵を絞ったはず。
各クラス3グループに分かれて、上から見た図、横から見た図を見せながら特徴を発表していきます。
授業で教わったトンボやメダカだけではなく、花やチョウチョ、カナヘビ、カマキリ等々、多くの生きものが子ども達の考えたビオトープ設計図の中に遊びに来ています。
池の中だけでなく、ビオトープの周りも、原っぱや大きな木、花壇とバラエティに富んでいます。
発表待ちのグループの机に、色とりどりの設計図が置かれています。
興味をひかれてつい写真をパチリ。「発表までガマンしなきゃだめでしょ!」と子ども達に諭されました。
はい、ごめんなさい。発表を楽しみに待ちます。
「土に落ち葉があるとミミズが喜ぶ」
子ども達の描いた様々なビオトープ設計図には、知らず知らずのうちに生きものの循環が描かれています。
ミミズやダンゴムシが喜べば土が元気になり、背の低い草も高い草も生え、バッタやカマキリやチョウチョも遊びに来ます。
飯島先生は言います。
「落ち葉も土も生きものたちも、みんなつながっているんだよ。つながりが大切なんだ。みんながこのことをちゃんと覚えて、周りの大人達に伝えていってね。」
子ども達は、真剣な表情でうなづいていました。
生きものたちに喜んでもらうために、子ども達が真剣に考えたビオトープの設計図は、徐々に出来上がってきました。
次回は、子ども達の力でこのビオトープを新しく作り直します。
子ども達の小さな体には、大きな気持ちがいっぱい詰まっています。
今まで草ボウボウで蚊がいっぱいだったビオトープが、多様な生きものが集まるビオトープに生まれ変わる日は11月24日。もうすぐです。
第4回目目黒区立下目黒小学校の訪問です。
11月17日(水)
下目黒小学校には元々ビオトープがありますが、草木に覆われて水面が見えず、メダカもいなくなっていました。でも、簡単なメンテナンスと、この環境に適した生きものがいれば、生態系が保たれ、何年もビオトープを活かすことができます。
今回は、このビオトープを改修します。
事前作業として、当社のボランティアメンバーが5時間かけて草木を取り除き、土を掘り起こし、元々あったビニールシートを見つけ出しました!
ビオトープの大きさは、思っていたよりも遙かに大きかったようです。
11月24日(水)
子どもたちとの作業当日は、11月下旬とは思えないほど暖かく、半袖・短パンの子どももいます。
大きくなったビオトープの上に透明なビニールシートを敷き、その上に荒木田土という赤土をどんどん入れていきます。
子どもたちはボランティアの人たちに土を分けてもらい、ビオトープへと運んで行きます。
荒木田土は、普段使用している赤土より粘土質で固まりやすく、とても重いです。
今回、ボランティアメンバーの作業として大変だったことの1つは、この土を袋(1袋=約20kg)からバケツに小分けすることです。袋を持ち上げるだけでも重く、さらに、固まった土を上手にバケツへ移す作業は、とても骨の折れる作業でした。(土の袋は全部で125袋ありました。)
子どもたちは、始め1つずつ運んでいた重いバケツを、いつの間にか両手に持ち、少しでもたくさんの土を運ぼうとします。
ビニールシートが見えなくなってきたら水をいれていきます。
子どもたちは「水だ!水だ!」大はしゃぎ。
次に水草を植えていきます。土が堅いので、水草は寝かせるようにして上から土をかぶせて植えていきます。
最後は、メダカ・タニシの放流。
飯島先生が「メダカは新しい水に入るとびっくりするのでゆっくりね。」というと、子どもたちは「そっとやさしく入れてあげればいいんだね!」と言って、そっと放流していきます。
完成したビオトープの前で、バンザーイ!
冬の間隠れている生きものたちが、春になってたくさん遊びにきたらいいですね!