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足立区立大谷田小学校(2010年実施)

第1回足立区立大谷田小学校「生きものとおはなししよう!」2010年9月7日(火)

今年度2校目、足立区立大谷田小学校の第1回目訪問。
小学校は、マンガのキャラクター両津勘吉の銅像がある亀有駅から10分程の場所にあります。小学校の裏には大谷田南公園という交通公園があり、5分程歩けば都立中川公園という大きな公園にたどり着きます。そしてその公園の横には中川が流れています。車通りの多い道路が近くにあると思えない程緑があり、静かな環境に小学校はあります。



今回は男子28名、女子7名計35名のめずらしいクラス構成の3年生。

最初は緊張気味で、飯島先生に見せられる写真をただただ眺めているだけでしたが、徐々に緊張が解けたのか、先生の質問に元気な声で答えていきます。さすが男子が多いクラスだけに飯島先生が感心するほど生きものの名前が勢い良く飛び出して来ます。女子も負けずに元気に手を挙げています。



飯島先生がヤゴの絵を描いていると、一人の男子がずっと手を挙げています。飯島先生がやっと気づくと、大きな声で「アカトンボのヤゴの絵を描いて下さい!」とリクエスト。 子どもたちから絵のリクエストが出ることはめずらしく、生きものがとても好きだということが感じ取れる一幕でした。



次回は中川公園に探索に行きます!どんな生きものが見つかるでしょうか?







(訪問日:2010年9月7日)     

第2回足立区立大谷田小学校「学校の周りの生きものの道を探そう!」2010年9月17日(金)・24日(金)

第2回目足立区立大谷田小学校の訪問です。

今日は校外授業。9月中旬ですが、まだまだ暑さが残ります。子どもたちは皆半袖を着て、探検バックを背負い出発です。



着いたのは都立中川公園。この公園は中川の近くにあり、下水道中川処理場の施設の上に造られています。
公園に着くと、子どもたちは持ってきた虫取り網を持って公園を駆け出しました。原っぱを子どもたちが駆け回ると、草に隠れていた虫たちが外に飛び出し、青空の下で虫が飛び交います。





子どもたちが虫取り網を使っていると、飯島先生が「その網の使い方違うよ。こうやって持つんだよ。」と網の使い方を教えてくれます。子どもたちは再び網を手にして、生きもの取りに挑戦です!

最初は日が当たる原っぱの生きものを観察しましたが、次は同じ公園内の日が当たらない池のあるところへ移動です。さっきまでいた原っぱと、生きものの種類は変わったでしょうか?





生きものを探して池の近くに寄ると、カエルも現れました。



次は校内に戻って、校内にいる生きものを探索です。学校の畑・プールにはどんな生きものが遊びにきているでしょうか?
いつも通っている小学校ですが、新たな発見がないか、じっくりと校内を探し回ります。

教室に戻り、学校周辺・校内にはどんな生きものがいたか、生きものを呼ぶためにはどんなビオトープを造ればいいのかを学びます。





生きものを呼びためには、「水草を植える!」「ゴミを入れてはいけない!」「卵を産む場所が必要!」と様々な意見が出てきます。

たくさんの生きものがやってくるビオトープはできるでしょうか?



次回はビオトープの設計図の発表会です。どんな設計図ができるか楽しみです。


(訪問日:2010年9月17日・24日)     

第3回足立区立大谷田小学校「生きもののすみかを考えよう!」2010年10月19日(火)

第3回目足立区立大谷田小学校の訪問です。

今日は、子どもたちが考えたビオトープの設計図発表会です。
今までの2回の授業で何を学び、どんな設計図が出来上がったでしょうか?


発表は6班に分かれて行います。
先生がお菓子の缶からくじを引き、4班がトップバッターで発表スタートです。

みんな、勉強してきたことをしっかりと設計図に取り込んでいますが、少し緊張しながら発表しています。




各班がそれぞれビオトープの名前を考えてきてくれました。
4班「みんなのビオトープ」
5班「生きものの町
6班「自然の森と草」
1班「暗くて明るいビオトープ」
2班「みんながよろこぶビオトープ」
3班「虫がいっぱいビオトープ」
ビオトープの造成までにこれらの中から名前を決定するそうです。どの名前になってもステキなビオトープになりそう。



発表が終わると、お互いに意見・質問を言い合います。
「どうやって暗いところをつくるのですか?」「ヤゴの卵はどこに産むのですか?」

ある班の発表のとき、「メダカが食べられないようにメダカ用とヤゴ用のビオトープを分けます!」と発表がありました。
そうすると飯島先生は、「メダカは20匹が1000匹にもなるし、狭いところに同じ生きものがたくさんいると病気になってしまいます。ヤゴがメダカを食べる。食べたり・食べられたりで生きものはつながっているので、分ける必要はないよ。生きもののつながりも考えてみよう!」

子どもたちは「なるほどっ!」といった顔つきで飯島先生を見上げます。子どもたちは短い時間で生きものの気持ちとなり、どのような環境が好ましいか考えることが出来るようになっていました。 次回はいよいよ造成です。生きものにとって、良いすみかをつくりましょう!



(訪問日:2010年10月19日)     



第4回足立区立大谷田小学校「生きものすみかを造ろう!」2010年11月2日(火)・9日(火)

11月2日(火)



造成場所は、校門横の花壇。
今日は事前作業として、花壇にある雑草を取り除いていきます。雑草たちは根を張り、1枚の絨毯のようにつながっています。子どもたちは、それをスコップや手を使って、一生懸命に引っこ抜いていきます。その結果、草1本ないまっさらな状態になり、ビオトープ造成準備はバッチリです。





次週は、いよいよビオトープ造成です。

11月9日(火)

ビオトープ完成に向けて作業開始です!
今日は取材の方もたくさん来ていて、カメラの前で子どもたちは少し緊張気味。



まずは山積みの土を崩して、その土を透明なビニールシートが見えなくなるまで敷き詰めます。





子どもたちは、バケツで土を運ぶ係と、土をまんべんなく敷き詰めていく係に分かれ作業を進めていきます。ビニールシートが土に覆われて見えなくなると、ホースで水を入れながら、水草を丁寧に植えます。





ビオトープの隣では看板作り。名前は「生き物の町」になりました。ビオトープの名前と他の生徒たちや先生方へのメッセージ(注意書き)を書いていきます。



最後はカッパの絵を書いて完成!カッパも水を求めて遊びにこないかな~。



完成後「どんな生きものが来て欲しいですか?」「今日の感想を聞かせて!」などと取材のお姉さんからインタビューを受け、子どもたちは充実感に溢れ、自信を持って質問に答えていました。



看板を立てて、出来上がったビオトープの前でハイポーズ!


(訪問日:2010年11月2日・9日)