
わくわく子どもの池プロジェクトが始まって以来、初めての石川県進出です!
石川県かほく市にある、星名学園木津幼稚園にて今年度はビオトープ造成が決まりました。
学校法人星名学園木津幼稚園は平成21年度で74周年を迎える伝統ある幼稚園で、100名を越える児童が通っています。外国人による英語クラスもあり、充実したカリキュラムが魅力です。
今回は3日間に分けて、ビオトープ造成前の授業・準備・造成を行います。
1日目は、幼稚園の年長さん対象に「生きものとお話しよう!」の授業です。
「みんなはどんな生きものを幼稚園に呼びたいかな??」NPO法人アサザ基金の飯島先生の問いかけに、子どもたちは「カエル!」「トンボ!」「蝶々!!」さまざまな意見が出てきます。「では、みんなはどうやって生きものを呼ぶの?生きものとお話出来るの??」先生の質問に子どもたちは、「カエルとはゲロゲロって話すよ!」と自信満々に言います。すかさず飯島先生が、「カエルも種類によって、話し方が違うんだよ~」子どもたちは目を輝かせて聞いています。
トノサマガエルは「ンゲゲゲ、ンゲゲ」、アマガエルは「グァクァクァ」。子ども達と声を合わせて合唱です。そのほかにも、ウシガエルやアオガエルなどさまざまなカエルの種類や鳴き方を勉強しました。
次はトンボです。「この近くで、トンボ見たことありますか??」すると子どもたちが「ある!!さっきも飛んでたよ!」と教えてくれました。そこへタイミング良く、園長先生が2匹のトンボを捕まえてきました。ちょうど今日トンボが幼稚園にやってきていたようです。トンボの種類は、オニヤンマとオオシオカラトンボです。
「ビオトープのような水辺の環境を幼稚園に作ったら、もっともっといろんな種類のトンボがやってくるよ」という飯島先生の言葉に、子ども達は大喜びです。
「ビオトープ造りたい人~??」
「は~い!!!!!」
「今日造りたい!!」
子ども達のはりきっている様子に、あさってのビオトープ造成が一段と楽しみになりました。
あさってもお天気になりますように!
石川県かほく市にある、星名学園木津幼稚園における2日目の様子です。 今日は、年中園児たちと一緒に幼稚園の近くにある木津公園に生きものの観察に行きました。
木津公園ではいろんな生きものを発見しました!オオシオカラトンボや、カネダタミ、カマキリや蝶などなど。子どもたちは生きものを見つけると、みんなで一斉に生きものめがけてダッシュ!自分の背より高く飛んでいる蝶やトンボを一生懸命見上げ、公園内を走り回っていました。
NPO法人アサザ基金の飯島先生や、幼稚園の先生も子どもたち同様一緒に生きものを探します。子どもたちは見つけた生きものを飯島先生に逐一報告します!先生は生きもの博士であると同時に、植物の知識も豊富です。マツボックリや、花の種なども公園にはたくさん落ちていることがわかりました。
下の写真はスズメガの幼虫です。「みんな怖くないし、刺されないから触ってごらん?」先生の問いかけにも子どもたちはなかなか怖くて触れません。そんな中、果敢だったのは女の子!触るだけでなく、手にのせました。ゆっくり手を登る幼虫ですが、女の子もだんだん慣れてきて不思議な感触を楽しんでいる様子でした。
この日の夕方、大人たちだけでビオトープ造成の事前準備を行いました。 今回は幼稚園の校庭の隅にビオトープを造ります。
重機を使って土を掘る作業です。この地域は日本で二番目に大きな「砂丘地帯」ということで、校庭も砂で出来ています。
大きさや深さ、形を整えて事前の準備は終了です。 いよいよ明日がビオトープ造成本番です。全園児で作業を行います!! 子どもたちが喜んでくれることを期待して、明日を待つばかりです!
石川県かほく市にある星名学園木津幼稚園の3日目の様子です。
ビオトープの土台準備を昨日までに終わらせ、いよいよビオトープ造成本番を迎えました。
園児と一緒に今日1日でビオトープを完成させます。流れは①土をいれる、②ビニールシートを入れる、③土をかぶせる、④水を入れる、⑤水草を植える、⑥メダカ・タニシを放す、です。
早速、園児と一緒に土をビオトープに入れます。ビオトープに使用する土は「赤土」と呼ばれる粘土質の高いもの。園児たちは「うわぁ~粘土だ~」と喜びながら、バケツやシャベルを使って上手に土を運びます。
土を入れた後は、一回足で踏み固めます。園児たちに走り回ってもらい、しっかりと踏み固めてもらいました。
次はビニールシートを土の上に敷きます。水の吸収を少しでも防ぐためです。
さらに、ビニールシートの上に土をかぶせていきます。大きく固まってしまった粘土が一部あったため、土を細かくしながらまた園児と土運びです。
木津幼稚園に通う全園児が、時間交代で作業します。小さい子も、お姉さん・お兄さんを見てマネして運んでいる様子が印象的でした。年齢に関係なく、みんなとても仲良しです!
さぁいよいよ水をいれます!
水を入れる作業と同時で、水草も植えていきます。ビオトープの中に植える「アサザ」という浮き草や、ヤナギモは大人が植えます。園児たちも植えたい様子で、みんなでビオトープを囲んでいました。もちろん園児も水草を植えます!ビオトープの周りに、マコモやミクリを植えました。これらの水草はトンボが卵を産んだり、隠れたりするために必要です。
最後に、園長先生と園児でビオトープの看板を製作します。看板にはビオトープの名前を明記しました!名前はずばり「虫ホテルランド」!これは年長の園児たちが一生懸命考えて命名されました!
これでやっと、ビオトープが完成です!!
子どもたちもとてもうれしそうです。今はまだ水が濁っていますが、2~3日たてば土が落ち着き、水は澄み切ります。
以上で、木津幼稚園におけるビオトープ造成は終了です。
あっという間の3日間でした。
オニヤンマやオオシオカラトンボ、ゲンゴロウなどの水生昆虫も集まるビオトープになってほしいですね!