取締役
手塚 修一
NECキャピタルソリューション
金融サービス業を営む当社にとって、最大の資産は社員です。CSV経営実現に向けたマテリアリティのひとつに「従業員満足度の向上」を掲げ、当社が持つ可能性を引き出すべく取り組みを進めています。
取締役
手塚 修一
当社の特徴の一つは、社員600名弱という企業規模です。全体が見渡せて顔と名前が一致します。NECグループの社風として、フレンドリーで面倒見のいい雰囲気がありますね。
特徴のもう一つは、多様な人財が混在すること。事業環境の変化に伴い、急速に事業の多角化を進めてきました。そのため、経験者の中途採用も進みました。現在、中途採用比率は全体の4割を超えています。多様な人財が混在する環境で、お互いが磨かれ、アイディアを生み出し、ユニークな事業展開を支える基盤となっています。
新入社員は集合研修の後、現場に配属され、マンツーマンのOJD※へ移行します。面倒見のいい社風もあってか、新卒採用者の定着率も良好です。その後も各種教育体制を整えており、成長したい社員をバックアップする体制が確立されています。
一方、中途採用の社員からも、トップマネジメントとの距離が近く、話が通るのが早いため、新規分野にチャレンジしやすい環境が好評です。
ユニークなのは入社時の基本研修カリキュラムに「環境教育」があることでしょうか。当社は、主力事業のリースが資源循環型社会に貢献するサービスであるとの考えから、本業において環境社会貢献を推進してきました。現在目指しているCSV経営の前提には、全社員への環境社会貢献のマインドセットがあり、この定着度は高いです。関連して、社員ボランティアが小学校で生徒たちと循環型生態系を体現するビオトープを作りながら、環境教育を行う社会貢献プログラムもあります。
福利厚生は、NECグループの会社として制度が充実しているので、中途採用の社員に驚かれるポイントのひとつですね。
OJD:On the Job Developmentの略。OJT(On the Job Training)が当面の職務に必要な技術を習得するための教育・訓練であるのに対し、OJDは経営戦略に基づいて、将来求められる能力(マネジメント能力等)の開発・育成を目的とする。
当社のマテリアリティのひとつに「従業員満足度の向上」があります。競争力の源泉である社員がイキイキと働き最大限に能力を発揮できる環境を用意しようというものです。
エンゲージメントサーベイ(従業員意識調査)の結果、急激な事業の多角化を背景に、業務プロセスの標準化や、人財の固定化によるノウハウ共有に課題があることが明らかになっています。人財育成の観点からも、リサ・パートナーズ等グループ会社を含めた定期的なジョブローテーションを行い、多様な人財の融合を進め、当社の可能性を引き出したいですね。中期計画で目指す「当社らしさ」につながるものであり、中長期的な目線で取り組んでいきます。
働き方改革には生産性向上の観点で取り組んでおり、2017年4月には業務プロセス部や女性活躍推進室を設立しました。業務プロセスの標準化を進め、全社の38%を占める女性社員はもちろんのこと、世代や性別を問わず全社員が活躍できる環境を整備したい。CSV経営の実現には、社員のやる気・能力を引き出す人事施策や、オフィス・モバイル環境等の働く環境整備を含めた生産性向上施策等によって、当社の財産である従業員の満足度を向上させることが不可欠と考えています。
①主な教育例
②わくわく子どもの池プロジェクト
ビオトープの造成を通じた環境教育プログラムを提供する当社独自の社会貢献プログラムです。
2017年3月期実績:東京都内の小学校3校
参加ボランティア数26名
③仕事と家庭の両立を支援する制度
④女性活躍推進に向けた取り組み
当社は、女性活躍推進法に基づく「えるぼし認定(2段階目)」を取得しています。女性活躍推進法に基づく行動計画において、管理職候補者層の女性比率を2020年3月31日までに15%とすることを目標としています。